「全部」は快感 (前編)
皆さんは、話をしているときに、相手がなんだか疲れていたり行き詰まっている感じだったことはありませんか? こういうときは、何と言えば、現状を打破し、相手を癒すことができるのでしょうか。
アメリカの心理学者デビッド・リーバーマンによれば、「全部、話を聞かせて」という言い方は、「本当のことを話して」という言い方に比べて格段に人間の心を開くことができると言われています。
なぜなら「本当のことを話して」という言葉のウラには「ウソをついているでしょう!?」というメッセージが隠されているからです。
「聞きたいな。全部話してみて」
その言葉だけで、悩みを抱えている人は、
「すべてを受け入れてもらえたような気持ち」になるのではないでしょうか。
「全部」という言葉には、相手の気持ちを包み込む効果があるのです。
たとえばあなたの友達や恋人、身近な人が、「ちょっと聞いて」と言ってきたときは、すぐに腹を決めて、「どうしたの? 全部話してみて…」と言ってしまうことが大切です。
いかにも聞きたくなさそうにしながら聞くよりも、短い時間で相手に強い満足感を与えることができるはずです。どうせ逃げられないなら、覚悟を決めてみることも大切です。
この方法、実は自分自身にも応用することができるんです。
次回予告:「全部話して」を自分に応用する方法とは?