「全部」は快感 (後編)
「全部、話を聞かせて」という言い方は、「本当のことを話して」という言い方に比べて格段に人間の心を開くことができると言われています。
この言葉は自分自身が行き詰まったときにも応用できます。生きていたらどうしても疲れて、やる気が湧かないときだってあるのではないでしょうか。
そんなときは、自分に言い聞かせてみてください。
「本当にこれで全部?」
もちろんその答えは、「とんでもないっ! ○○だってやりたいし…」のはずです。まだやり残していることが思い浮かび、不思議と心も楽になり、確実に気持ちも素直に語れるようになります。
大切な人の言葉。一度しかない、あのときの気持ち。まだ形にしていない、たくさんの出会いや想い、そして表現しきれていない感情が、心の中にまだまだあることに気づくのです。
これこそがスーパーメソッド「全部の愛撫」!
「相手の気持ちを引き出したいときは、『全部話して』『全部聞きたいな』と告げる!
そして同じように自分の気持ちが閉じこもってしまっているときも、『やりたいことは、それで全部?』と聞き、さらに『全部話してみて』と自分に言い聞かせる!」
「全部」。その言葉ひとつで、相手の気持ちも自分の心も包み込むことができるんですよ。