プラスイメージはこう使う (中編)
前回の内容を簡単にまとめると、
「いいイメージを持つことで、気持ちは必ずラクになる。そして、そのときの自分の力を、最大限に発揮することができる! では手軽にできてなおかつ有用な、最高のイメージとは、どんなものか!?」ということですね。
「同化・異化作用」というものをご存じでしょうか?
たとえばご飯を食べると、その栄養分が、体の中で吸収されます。食べた栄養が、すべてその日のうちに使われることはほとんどありません。余った分は、グリコーゲンなどに形を変え、体の中に「貯蔵」されます。そして、必要になったときに、少しずつ「解凍され」、その段階でエネルギーが放出されます。
ここでの「貯蔵される」段階を「同化」、
「解凍される」段階を「異化」といいます。
あなたは今、こうして生きている。
ということは、体の中では、常に「異化」が起こって、エネルギーが放出されているのです。
この異化作用を細かく表すと、
「(栄養分に含まれる)炭素」+「酸素」で、「二酸化炭素」と「エネルギー」が生み出される仕組みです。これは、木などが燃える、「燃焼作用」と同じ構造なのです。
木が燃えて起こる炎は、熱く、明るいすね。これは、木に含まれる炭素が燃えて、「熱エネルギー」と「光エネルギー」を出している証拠です。
まとめると、人間の体は、「常に燃えている」状態にあります。
その燃やす材料は、「同化」によって体の一部として蓄えられた栄養分です。
つまり、人は「自分の体を燃やしつづけて、生きています」。
24時間、1分1秒たりとも、あなたの体が燃えていない時はありません!
だから、例えるなら人間は、走っていようが止まっていようが、常にエンジンがかかっている車と同じです。ということは、あなたがやる気が沸かず、ボーッとしているとき…、エンジンは全開なのに、ドライバーは熟睡しているのと同じ状態なのです。
これはやはりエネルギーの無駄ですよね。
そのような状態から抜け出し、やる気を復活させるにはどうようなイメージを持てばいいのでしょうか。
答えは、
「体中が炎に包まれている状態を、イメージしよう」!
急に言われても誰もできないので、小さなことからやっていきます。
まず、両手を近づけ、そして手を合わせます。
その時に、余裕があれば「パン!」と手を叩いてみよう。もちろん叩かなくてかまいません。そして、両手が「炎そのもの」になって、ものすごい熱を発しているようにイメージするのです。
メインはこれだけです。
あとはとても簡単。両手が熱いんだから、あなたはその手をどうするでしょうか?分かりやすく想像するなら、両手にアイロンを持ってるのと同じです。まさかその手で、頬杖ついたり、腕組みしたりはしませんよね。
そう。その手は常に、体に触れないように保たなければなりません。
実は手を体から離すことはとても重要です。それによってイメージをより強め、やる気と緊張感を高めるのと同時に、手を体から離したポジションにすることで「ボディゾーン」をより広く取ることになるからです。
次回予告:ボディゾーンとは一体!? そして、簡単にプラスイメージを持つ方法の完成形を紹介します。