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心をひらく、魔法の質問 (後編)

 

YES/NOで答えられる質問ではなく、「どのように?」と答えの範囲を広げるような質問「オープンクエスチョン」。このオープンクエスチョンを、さらに進化させた会話テクニックとはいったい何なのでしょうか?

 

とにかく最初の質問は、オープンクエスチョンで始めておけば間違いありません。でも最初から最後までオープンクエスチョンを使えばいい、というわけではないのです。

 

男性「昨日は何したの?」

女性「遊んだよ」

男性「それでどうしたの?」

女性「あと、カラオケに行こうとして」

男性「何でそう思ったの?」

女性「いや、歌いたかったし」

男性「どうして?」

 

『いつまで聞くんだよ!!』と、さま~ずのあの人に突っ込んで欲しいとしか思えません。

 

質問には、適切なタイミングがあります。基本的な会話は、相手の話を「受けるだけ」で十分。

「そうなんだ」

「ふうん」

「良かったじゃん」

 

というように。

 

そして、「ここ一番」の時に、もう一度オープンクエスチョンを使うのです。

すなわち重要なのは「タイミング」。相手の考えていること、言いたいことを読んで、その先を質問してあげるのです。

 

それではどんなときが、その適切なタイミングなのでしょうか。

 

それを考えるために、こんな状況をイメージしてみてください。

シチュエーションは、彼氏と彼女の日常会話。

 

彼氏「昨日は何をしていたの?」

彼女「えっと、飲んでたかな、リカたちと」

彼氏「どうだった?」

彼女「楽しかったよ…」

 

ここで、そのセリフにも関わらず、彼女があまり楽しそうでなかったとしましょう。そのときに彼氏は思い出します。

『そういえば、前にリカちゃんとケンカしたとか言ってたな…』 そしてさらに考えを進めます。『もしかして、またケンカしたんじゃ…?』

 

そこで彼氏は、こう聞いてみるわけです。

「どした? 何かあったの?」

 

これこそが、もっとも理想的な質問の振り方。それによって彼女は、「やっぱり分かってくれるんだなぁ…」と思うのです。

 

もし「楽しかったよ…」のときに、実際に楽しそうであれば、話を進めていけばいいだけです。

 

この例のように、重要なポイントは「タイミング」を見つけること。

でも上のように、完全に彼女に関する心情を理解できることというのは、現実では稀です。

それではそのタイミングを、どのように見極めればいいのでしょうか?

 

次回予告:質問をするタイミングを判別する簡単な方法があるんです!