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お近づきになるために (後編)

 

(前回からの続きです。)

 

「 つきあい始めの時は類似性」が、そして「つきあいが進んでくると相補性」が大切だということが分かりました。

 よってこの問題のように初対面の場合は、「なるべく相手と意見を合わせておいた方が親しくなりやすい」というわけです。というわけで、この時点での答えは1番。こう言えば相手の好意も高まりやすいですし、また「気が合うよね」「じゃ今度、一緒にスポーツしようよ」と話を進めていくこともできるでしょう。

 

 その点、最初から「俺は得意だよ」と話してしまうと、いくら相手は「へぇ~…。すごいですねぇ」と言ってくれたとしても、心の中では「あ…。私とは違うタイプの人だ」と思ってしまうものです。想像してみてください。あなたも初対面の相手が、自分のないものばかりたくさん持っていたら、少しだけ引いてしまいませんか?

 

 合コンなど、最初の出会いではつい色々とアピールしてしまいたくなるものですが、それは逆効果。「相手がどんな人か分からない…」そんな不安を抱えているからこそ、自分と同じ面を見つけた方がより強く安心し、それが親近感につながっていくものなんですよ。

 

 

 そうすると、こんな質問があがるかもしれません。

 「でも実際につきあっていく過程でスポーツをするときはどうすればいいの? ヘタなフリをするわけ?」

 

 いえいえ。もしあなたが本当は得意なら、その通りにやればいいだけです。「あんなこと言ってたけど本当はすごいじゃない」と相手はその落差からさらに感動してくれるはずです。つきあいが進めば、そのころには「相補性」がメインになっているのでまったく問題ありません。

 

 

 もちろんこれはビジネスでも同じです。営業先などで初対面の相手に、張り切って「私は○○もできます! ○○だってやったことがあります!」なんてアピールしすぎるのは、かえって相手の親近感を下げてしまうだけですので、注意してくださいね。

 

 自慢をするのは少なくとも2回目以降! 相手と初対面の時は、可能な限り「同じ」ことをアピールした方が有効なのです。

 

 よって話をまとめると、

初対面の相手と早く親しくなりたければ、自慢よりも好みや傾向を合わせた話し方をすることが大事!

これこそがスーパーメソッド「真横の言葉」!

相手と同じ高さに言葉をつなげていくことは、最終的に二人の気持ちを最短距離で結ぶことになるんですよ。

 

 誰だって最初は不安で仕方ありません。そんなときに自慢をして、ただでさえ相手に孤立感を感じさせる必要はないのです。あなたが相手と暖かな関係を作っていきたいと思うのなら、まずは優しく包み込んであげてくださいね。