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輪投げで試験!? (後編)

 

まずは、前回の輪投げの実験について考えてみましょう。

 もちろんこの面接官が、最終的にどの人を合格にするかは分かりません。でも面接官がこの心理実験を知っているなら、投げた距離によってあなたのことを「達成欲求の高い人」「低い人」と判断づけてしまうわけです。

 そう考えると少しイヤな感じがしますね。

 

 この実験から導き出される結論はこうなります。

 もしあなたが今の仕事が充実していないと感じるのなら、それは「できて当たり前」か「できなくて当たり前」のことにばかり取り組んでいるからです。

 言い換えれば「中間距離で輪投げをしていない」ということ。

 自分の中で、いつのまにか達成欲求がしぼんでしまっているから、心の中からのエネルギーが湧いてこないのです。

 

 それではそのためには、一体どうすればいいのでしょうか!?

 答えは、今の仕事の中に「半々の勝負を取り入れること」。

 

 もちろん、新たな仕事にチャレンジするのが理想ですが、それができなくても構いません。

 ただ単に今までと同じレポートを書くときでも、

 「あっちで何か書いている同期の○○よりも早く完成させてやる……」

 普通にプレゼンをするときでも、

 「今日は、3回以上、質問に滞りなく答えてやる……」

 

 どんな内容でも構いません。

 「勝ったら、嬉しい。負けたら、結構悔しい。」 自分にとって、適度に取り組める勝負にチャレンジしてください。

 

 これこそがスーパーメソッド「フィフティ・フィフティ・フィーリング」!

 日本語にするなら、「50%のゾクゾク感」!

 

 1日に1度でいいので、試してみてください。それだけであなたの毎日が、今までと大きく変わるのに気がつくはずですから……。

 

 あなたは、失敗したときに、「まぁ、最初っからムリメだったしなぁ……」と言い訳をするために、わざとできそうもない難しいことに挑戦しますか? それとも失敗を恐れ、「まぁ、成功して当たり前だし……」ということだけをずっと選んでいくのでしょぅか?

 

 私はあえて、こう言いたいと思います。

 

 「負けて、悔しいことをやろう」

 

 失敗したって、誰かがバカにするわけじゃありません。

 どんなにすごいことを達成しても、あなた自身がつまらなかったら意味がないんですよ。